手術室における臨床工学技士の業務を紹介します!

手術室

手術室における臨床工学技士の業務ってどんなことをするんだろう?

こんな疑問にお答えします。

こんにちは、スーパー臨床工学技士のyoshiです。

最近では、手術室で活躍する臨床工学技士も増えてきていますね。

僕自身、手術室に勤務しています。

そこで手術室で勤務している臨床工学技士の業務内容を紹介します!

手術室に勤務する臨床工学技士の1日の流れ

まず簡単に1日のスケジュールを紹介します。

勤務時間は、8:00〜17:00です。

簡単に1日の流れをまとめました。

時間内容
8:00〜    始業前の機器点検
8:45〜申し送り
9:00〜  午前の手術開始
11:30〜     帰室 午後の機器点検
12:00〜休憩
13:00〜午後の手術開始
15:30〜帰室 清掃
16:00〜           翌日の機器準備 機器のマネジメント

手術の内容によってスケジュールは変わることもありますが、だいたいこんな感じですね。

始業前の機器点検

その日の手術で使用する機器の動作確認をします。

始業前の機器点検は、実際に手術で使用する機器の動作確認を行ないます。

この始業前の機器点検は、かなり重要な仕事ですよ。

もし機器点検をしない状態で、手術を開始するとしますよね?

あれ?

電源が入らない・・・。

このコードが断線している・・・。

なんてこともあります。

なので、手術を始める前は必ず機器の点検をします。

ポイント

機器が正常に動作することを確認して手術を始めることが大事!

申し送り

申し送りは、当日に予定されている患者さんの情報を共有します。

申し送り内容

患者さんの既往歴やアレルギーの有無などの注意点など

当日の手術内容や使用する機器など

主にこの2つを中心に申し送りをします。

午前の手術開始

午前の手術が開始します。

患者さんが入室してくるんですが、臨床工学技士も患者さんの入室時からお手伝いをしますよ。

まず入室したら患者さんを手術台へ寝かせます。

その後、オペナースと共に患者さんへ心電図モニタや血圧計のセッティングをします。

バイタルを測定後に麻酔科医が麻酔を導入します。

麻酔導入時に使う全身麻酔用のディプリバンという薬で患者さんを眠らせるのですが、この薬の即効性にはいつも驚かされますね。

静脈から注入するんですが、注入後30秒もしない間に眠ってしまいますよ。

そう、この薬は一般名をプロポフォールといいます。

聞いたことありません?

マイケルジャクソンがこの薬を使用して亡くなりましたよね。

投与量を間違えると危険な薬なので、常に麻酔科医の指示のもと使用しています。

当院は、泌尿器科を専門としている病院なので代表的な手術は、尿路結石関係の治療が多くなります。

当院では基本的に全身麻酔の手術にオペナースが2人と臨床工学技士が1人立ち会います。

オペナースは、1人は直接介助や機械出しといってドクターに手術で使用する機器、例えば内視鏡などを手渡しする業務をしています。

もう1人は外回りの担当で、パソコンに手術内容を記録する業務をしています。

では臨床工学技士は何をしているのか?気になりますよね?

臨床工学技士は、手術で使用する機器の操作をしています。

例えば尿路結石関係の手術の場合、外科用イメージといって放射線を照射する機器やホルミウムレーザといって結石を破砕する機器を使用します。

それらの機器を操作する担当をしています。

基本的に機器の操作や調整などが主な業務内容となります。

午後の機器点検

午前の手術が終わったら、午後の準備をします。

患者さんが帰室したら、機器の清掃をして午後に使用する機器の点検をします。

午前同様に機器の始業前点検は大事な仕事です。

休憩

午後の機器点検が終わったら休憩です。

休憩は基本1時間ですが、手術が長引いたりすると1時間とれないこともあります。

まあそれは仕方ないですね。

残りの休憩は、午後に合間をみてとることもあります。

午後の手術開始

午後の手術も午前同様に患者さんが入室するところから、お手伝いをします。

手術の流れも午前と同じです。

翌日の機器準備・機器のマネジメント

翌日の機器準備というのは、翌日に手術で使用する内視鏡などが滅菌されているのか、使用できる状態にあるのかなどを確認する作業です。

当然ですが、機器が準備されていないと手術ができませんよね?

事前準備の確認も大事な仕事ですよ。

機器のマネジメントとは、例えば手術で使用するレーザ装置や電気メスの選定であったり、故障や不具合があった場合にメーカへ連絡し代替えの機器を準備してもらったりというような業務です。

同じレーザ装置や電気メスであってもメーカが違うので、その機器の特性も変わってきます。

ドクターヘ使用する機器の確認や提案をしたりするもの仕事の一つです。

また機器の故障や不具合があった場合には、どこの部分がどのように故障したのかを確認し、メーカへ修理依頼や代替えの機器を依頼します。

手術室における臨床工学技士の業務のまとめ

いかがだったでしょうか?

手術室で勤務している臨床工学技士の業務内容を紹介しました。

施設によって多少業務内容は異なると思いますが、僕が勤務する手術室での業務内容を紹介しました。

手術室の主なCE業務

・始業前の機器点検

・手術中における機器の操作

・翌日の機器準備や機器のマネジメントなど

最後まで読んでいただきありがとうございます。

以上、yoshiでした。

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